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お知らせ

2017/08/14

「管理職」が職場のメンタルヘルス対策の要です

今回はメンタルヘルス対策における「ラインケア」について考えてみます。「ラインケア」とは、企業の職場のメンタルヘルス対策において、管理者が部下の労働者への個別の指導・相談や職場環境改善等を行う取り組みのことです。事業者は管理者がこれらを適切に実行できるよう「教育・研修、情報提供」を行う必要があります。皆様方の企業ではどのように取り組んでおられますか。平山のEAPコンサルタントのアドバイスがお役に立つと思います。ぜひお声をおかけください。

1.「四つのケア」の中心は「ラインケア」です

厚生労働省が2006年に発表した「労働者の心の健康の保持促進のための指針」の中で、

職場のメンタルヘルスケアを推進するために「四つのケア」が重要であることが指摘されました。

「四つのケア」とは、

①働く本人がストレスに気づき対処する「セルフケア

②管理職などが個別の指導・相談や職場環境の改善等を行う「ラインケア

③組織内の衛生管理者等による「事業場内産業保健スタッフ等によるケア

④組織外の専門家や相談機関を活用する「事業場外資源によるケア

の四つがあります。

2.使用者は「安全配慮義務」を遵守する必要があります

「労働契約法第5条」は「使用者は、労働契約に伴い労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう必要な配慮をするものとする」と使用者の「安全配慮義務」を定めています。使用者には、社員など働く人に対し、業務を定めて遂行させるにあたり、疲労や心理的負担が過度に蓄積して、働く人の心身の健康を損なうことがないよう配慮することが求められているのです。組織のリスクマネジメントという観点からも、職場の状況を日常的に把握できる立場にある管理職を要として、企業全体としてラインケアの構築と実施に取り組む必要があるわけです。

3.管理職のすべきことは「職場環境の把握と改善」と「部下からの相談への対応」
管理職がラインケアとして、実施すべきことは大きく次の二つです。
(1)一つ目の「職場環境の把握と改善」については、部下が置かれている職場環境や勤務形態、職場組織が適切に機能しているかを把握、評価し、必要に応じた見直しを図ることが求められます。部下の勤務状況を日常的に把握するのはもちろん、本人から随時仕事に関する課題を聞きとるなどして職場のストレス要因を把握しておくべきでしょう。部下一人ひとりに対し、過度な長時間労働や過重な疲労、心理的負荷・責任等が生じないように、個々の能力や適性、職務内容に合わせた配慮を行うことが求められます。
(2)二つ目の「部下からの相談への対応」については、相談を受けてから対応するという姿勢では効果的なケアとはいえません。管理職として、日頃から部下に対する観察、気づき、声かけが必要です。長時間労働で疲労の蓄積が認められる部下や強度の心理的負担を伴う悩みやトラブルを抱えている部下など、個別の配慮が必要な場合には、まず管理職から歩み寄り、相談を受ける機会を設けてじっくり話を聴くように心がける必要があります。

(「日本の人事部」より抜粋)

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